【書評】経済は地理から学べ! 宮路秀作

地理を学ぶことで、土地と資源の奪い合いで示される人間の行動に、より深い解釈を加えることは可能です。

 

 上記の書き出しから始まる本書は、高校過程で学ぶ地理の知識を通し、各国の経済について、読者にその理解にさらなる一助を与えてくれる。

 個人的に気になった箇所を、その要約を簡単にまとめてみる。

 

  • 先進工業国の輸出は、「1位機械類、2位自動車」となっている

 

  • アルミニウムの精錬は、安価な電気が得られる国で行われやすい。特に水力発電が行える包蔵水力が手に入る国(国土面積が大きい国)及び火力発電の資源が入手しやすいオーストラリア、南ア、中国といった産炭国

 

 

  • 地中海性気候では、夏季は高温乾燥、冬季は温暖湿潤となり、ブドウの栽培が盛んである。この気候では二圃式(世夏は休耕となり羊を放牧、冬は冬小麦のサイクルで、耕作地と休耕地を分ける農法)での農業が歴史的に行われていた。そのため、地中海性気候に属するムスリムが多くいる地域では、羊肉がよく食べられている

 

 他にもいろいろとあるが、このブログには書ききれない。気になった箇所は自分が使用している地図に書き込むなりして、本書の内容を覚えることをおすすめする。

 

 

経済は地理から学べ!

経済は地理から学べ!