2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】空飛ぶ円盤が墜落した町へ 佐藤健寿(補足)

本書は一人旅をする場合での危険を回避する術(すべ)についても、有益な情報を与えてくれる。 これは良い対処方法だと思ったのが、空港に到着してからのタクシーの利用法についてである。海外に行ってよく思うのが、必ずしも電車網が発達しているとは限らず…

【書評】空飛ぶ円盤が墜落した町へ 佐藤健寿(後編)

前編はこちら。 【書評】空飛ぶ円盤が墜落した町へ 佐藤健寿(前編) - 鳥木ケンのブログ 〜金融系が多め 本書では、ナチス残党が、南米、その中でもアルゼンチンに多くの残党が亡命したという、歴史的な事実を様々な文献とともに示している。そのような文献…

【書評】空飛ぶ円盤が墜落した町へ 佐藤健寿(前編)

本著のタイトルは読み手に月刊ムーのような読み物を連想させてしまうが、読み進めるとそれが誤りであることがすぐわかる。 著者は奇妙なもの撮影し続けているフォトグラファー、奇界遺産という造語を作った佐藤健寿。彼が、90年代の日本ではやった UFO 特集…

【書評】自分を開く技術 伊藤壇

著者の伊藤壇氏は、各国のプロサッカーリーグに一年だけ所属することを信条に、各国で外国人プロサッカープレーヤーとして20年近く活躍されている。 この著書の素晴らしいところは、海外放浪記のような自伝などではなく、いかにプロのサッカー選手として、自…

【書評】津波の霊たちーー3・11 死と生の物語(リチャード・ロイド・パリー著)

著者はルポタージュ取材を主とするジャーナリストであり、英国のザ・タイム紙のアジア編集者であるリチャード・ロイド・パリー氏。私は彼の傑作「黒い迷宮: ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実」を読み、調査報道の、そのレベルの高さに驚かされた。 今…

【書評】不死身の特攻兵 鴻上尚史

アジア・太平洋戦争で特攻兵として九回出撃飛行し、生存した男、佐々木友次(ささきともつぐ)。 私はこの特攻というと、死を強制、運命づけられたその同調圧力、暴力下、どのようにその空気を読まず、受け入れず、心が折れず、佐々木氏が生存することができ…