【書評(補足)】素潜り世界一 人体の限界に挑む 篠宮龍三

 深海の無呼吸ダイブで100メートル超えのアジア記録を保持する篠宮龍三氏が、いくつかの自身が実践している呼吸法について、本緒で教えてくれている。呼吸法は簡単で、例えば、リラックス効果を求めるのであれば「鼻から息を吸って口から吐く。吸う時間が1に対して、吐く時間は2になるようにする。」という、至ってシンプルな方法。ポイントとしては、息を吸い込む時間よりも、吐く時間を意識的に長めにすること。

 

 もう一つ、私自身がプレゼンの前に実践してみたいと思ったのが、片鼻呼吸法というもの。右鼻孔(右の鼻穴)は交感神経を、左鼻孔(左の鼻穴)は副交感神経を活性化するらしい。そして、交感神経が働くと頭が冴え、副交感神経が働くとリラックス効果が高まるとのこと。左右の鼻腔から交互に呼吸をすることで、交感神経と副交感神経のバランスを整える方法とのこと。
 右の鼻腔から吸って、左の鼻腔から吐く。
 左の鼻腔から吸って、右の鼻腔から吐く。シンプルにこれを実践すること。呼吸の効果が現れるには、10分ほどかかるらしい。これなら、そんなに難しいこともないので、重要なプレゼンの20分前ぐらいに、片鼻呼吸を10分くらいやってみたいと思う。なぜなら、これで深海100メートルを泳げたのだから。

 

素潜り世界一 人体の限界に挑む (光文社新書)

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