【感想(続き)】何を捨て何を残すかで人生は決まる  本田直之

https://trikiken.hatenablog.com/entry/2019/07/23/105219

 前回に引き続き、本田直之氏の「何を捨て何を残すかで人生は決まる」について書きたい。

 本書では、人脈についての考えも述べられている。人脈に関する各種書籍を読んだことがあれば、多くの人も思うところは同じだとは思うが、「役に立たない、使えない」の一言に尽きるであろう。そう感じるのは、どの本も、人脈を都合のいい道具と捉えていること。人脈の作り方が、ただの根性論や属人的な経験論が多いのも、役に立たないと思わせる要因だと思う。

 本田氏が実践している、人脈作りについては、それらの本とは異なり、違う視点を提供してくれるものである。ただし、それを実行し続けるのは、容易な道ではないけれども。内容を要約すると次のようになる。

 

  1. 本当に必要な人とのつながりとお互いに情報交換し、人を紹介して刺激を受けながら共に成長していけるような関係

  2. 気に入った人がいれば、次に会う場合を決め、必ずスケジュールを入れる

  3. 重要なのは、自分が誰を知ってるかでなく、誰に知られているか。自分が頼るのではなく、むしろ相手から頼られるような関係

 

 シンプルながら、どれも実行し続けるのは容易ではないであろう。特に、3番目については、人脈云々(うんぬん)を通り越して、自分の魅力を高める以外に方法が無いと示しているように感じる。人によっては、ぐうの音も出ないであろうし。

 自分が相手にギブできるものがなくて、相手からギブを求めるのは、勝手が良すぎる。当たり前なことを再認識させられる。

 私が要約した内容は、無味乾燥に読めるかもしれないが、本書を読めばその具体的な事例を確かめられ、うまく応用すれば、何が自分でもできるのではないかと思わせてくれるところもある。興味があれば本書を手にとってほしい。

 

 

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