【感想】人たらしの流儀 佐藤優
https://trikiken.hatenablog.com/entry/2019/09/01/151845
(前回からの続き)
外務省のラスプーチンの異名を持つ、元外交官で、作家の佐藤優氏が提唱する、ビジネスパーソンにも応用できる人たらし、人脈術につい、本書及び他の雑誌の内容を、わかりやすく要約していく。
【人脈の構築について(目的)】
①「何のためか」の明確な目的を構築
(例)仮に、自分がロシアで働く商社パーソンであれば、訪日ロシア人の査証発給を早めるため、日本外務省の欧州局長をターゲットにする
②こちらが得たい情報や影響力を誰が持っているかを調査(肩書に惑わされず、誰が組織内での権限を有するか、キーパーソンをしっかり見極める)
③ターゲットの履歴や評判を調査、役立つ情報や影響力を持っていると判れば、仲介者を立てて面識をもつ
【人脈(3ヶ月に3回の面会)】
①3ヶ月に3回会えれば、ターゲットに自分の記憶を2、3年残すことができる
②1回目の面会で自分の印象をとりつけ、2回目の面会(三ヶ月以内が良い)をとりつけることに注力すること
③知己を得たい相手に対しては、ターゲットの過去の書籍やインタビュー記事に言及し、「〇〇の件について、あなたから知的刺激を受けた。先生からもっと勉強したいので、時間を作ってほしいと結ぶ」などの手紙を書く
④③以外の方法として、2回目の議論へと導くために、ターゲットとの議論(注意)を途中で区切り、次の議論のために参考文献を2,3冊、次回までに教えてほしいと宿題をとりつけるのも有効(この方法の場合、自分は必ず聞き上手に徹すること)。もしくは、何かの資料を相手から借り、次回、また会えるように担保をつくる
(注意)相手に知的刺激を残すため、寓話を引用し、相手の本音を確かめる方法も有効である
(例)失脚しそうな探りたい相手がいた場合、登場人物を織田信長、豊臣秀吉などで例える。ロシアのケースでは、カラマーゾフの兄弟での大審問官でのイワンとアリョーシャのオウム返しなどを引用。
佐藤優氏が東洋経済で連載していた雑誌で、有益であった情報をまとめてみた。以下には、「人たらしの流儀」で言及されていた、他の人たらしの方法について、役立ちそうな内容を五月雨式に記載していく。
・相手の人柄を知る方法
→巷で話題になってる犬猫の話題から「犬が好きですか?猫が好きですか?」と質問する。駄目であれば、子供のハナシ。それに興味がなければ、極端に利己的か友達が少ない可能性がある。
・相手との会話で引っ掛け質問をし、相手から分からないことは分からないと答えられるかどうかを探る。例としては、ある本を読んだとすれば「〇〇は△△したよね?」と質問し、あえて間違った情報を入れて確かめる。
・カクテルパーティでは重要な情報は取れない。あくまで、サシでないと難しい。ただし、「気をつけたほうがいいですよ」と耳打ちするなどは、警告を発するのは効果がある。