【感想(続き)】人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの   松尾豊

https://trikiken.hatenablog.com/entry/2020/01/22/172735

(前回の続き)

 人工知能ディープラーニング、AIとこれらのワードをネットで検索すれば、必ずその固有名詞が登場する松尾豊氏、この分野での知らない人がいない有名人である。その松尾氏が著作した「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの 」を参考に、いろいろと感想を書いていきたい。

 まず本書に書かれていた、人工知能では何ができるかについて書いてみたい。これは自分への備忘録も兼ねている。

 分類分けとしては、次のステップで説明されていた。

 

  1. 【レベル1】単純な制御プログラムを「人工知能」と称している
  2. 【レベル2】古典的な人工知能
  3. 【レベル3】機械学習を取り入れた人工知能
  4. 【レベル4】ディープラーニングを取り入れた人工知能

 

 「【レベル1】単純な制御プログラムを「人工知能」と称している」については、ごくごく単純な制御プログラムのことを指している。家電で言えば、ドライヤー、掃除機はスイッチを押せば起動する。ただそれだけのこと(無論、これらの家電は人間が怪我しないように制御、設定されている。技術的な叡智が詰まっていることは言うまでもない)。

 

 「【レベル2】古典的な人工知能」については、入力と出力のパターンが多彩なケースについてだ。わかりやすいのが、ゲームで選んだ選択肢で、ゲームの次の展開が決まってしまうのをイメージすればいい。もしくは、占いサイトで、入力した内容、選択肢によって、フィードバックが異なるものをイメージすればいい。

 

 「【レベル3】機械学習を取り入れた人工知能」については、GOOGLEの検索機能そのままを表している。ブラックボックス化している検索エンジンの、ビッグデータからどのように自動的にフィードされているのか不明な、あのアルゴリズムについてである。パターン認識の古い技術を利用し、ムーアの法則なんちゃらかんちゃらでCPUのスペック向上にあわせたチカラ技でデータ処理、電気の消費について問題が可視化されてきている件を思い出してくれればいい。


 「【レベル4】ディープラーニングを取り入れた人工知能」について、詳細は本書を読んでもらいたい。何かを書くとすれば、対外的に、飲みの席で自慢できるフレーズとしては、猫の顔を機械学習で認識できるようになったのは、まさにディープラーニングの技術が関わっているということか。

 このレベル1の作業しかできないのがバイト人間と称され、「 AIvs.教科書が読めない子どもたち」の著者である新井紀子先生が継承を鳴らしている主張にもつながってくる。

(続く)

 

人工知能は人間を