【感想(プレゼン練習方法)】たった1日で声まで良くなる話し方の教科書 魚住りえ
https://trikiken.hatenablog.com/entry/2020/01/26/151914
(続き)
具体的なプレゼンの練習方法を記載していきたい。要約すると、次のとおりとなる。
①背中を壁につけて、肩幅程度に足を開いて立つ。
ポイントとして、上半身をリラックス。
②口から「フゥー」と息を吐きながら、お腹
をゆっくりと凹ませる。
ポイントとして、歯を閉じて負荷をかけること。腹筋がギリギリになるまで行うこと。
③鼻から息を一気に吸い込む。
ポイントとして、お腹をゆるめ、肩に力が入らないように注意。
④①〜③を繰り返す。男は、息を吸うときに、肩や胸を動かしがちなので注意。
【寝っ転がり腹式呼吸】
仰向けになって、自然と呼吸する。呼吸時のお腹の上下運動が腹式呼吸となっている。
お腹の上に、重たい本を置いて練習するのが良いとのこと。アナウンサーである著者は、
今でもこの練習を寝る前の数分間行っているとのでオススメ。
【変顔エクササイズ】
アイウエオの発声は、その様式があるとのこと。YouTubeで探してみたら、それについて丁寧に説明してくれている動画がいくつもあるので、それらを参考にするのがいい。これらの動画でアイウエオの発声方法をある程度にマスターできたものとして、次の変顔エクササイズに進んでほしい。
変顔エクササイズは顔の筋肉を動かすことで、発声で必要となる筋肉を鍛えることを目的としている。
①目を開いて、口の形を覚えこむ。次の3種類。
ア→オ / ア→ウ / ウ→エ
②目元を緩めて、笑顔で行うこと。ただし、口の動きをはっきりさせるように意識を。
イ→ウ / イ→エ / ウ→エ
【抑揚】
①強調したい言葉の前後を低くする(高めの声を出す)
⇒この時、手を振り付けたりすると、強調しやすいので、自分のやり方を確立するべき。
②強調したい部分は、前後の言葉よりもゆっくりと話す
⇒強調した部分をゆっくりと念を押すように話すこと。「ゆっくり度合」を自分の中で、色々と試してみること。
③直前に軽くポーズ(間)をとること
⇒少しだけ注意を引きたいのであれば、少しの時間だけポーズ(間)をとること。
ここぞとばかりに最大の注意を引きたいのであれば周囲が黙り込むまでポーズ(間)を取る(かなりリスキー)。
④強く発声
⇒音量を上げる。これも、色々と自分の中で音量の度合いを、文意に応じて試してみるべき。
⑤声をつける
⇒声にニュアンスをつけること。
例1:「倒産」とかのネガティブワードであれば、重大な予期せぬことのイメージを。
例2:「飛ぶように」であれば、羽ばたくイメージを。
例3:「脚光を浴びる」では、フラッシュをたかれるイメージを。
これらのようにポジティブな言葉は明るく、ネガティブなことばでは抑え気味に、声色をつけること。ただ、声色をつけるのではなく、自分の内面にあるそのイメージを強く意識し、無意識レベルでそのイメージを発声できるようにすること。
色々と練習方法を紹介してきたので、まずはこれらをやってみるといいと思う。これとは別に、日頃の心がけとして、次の内容のように口角を上げて、会話をするようにするだけでも、相手に与える印象をは大きく変わる。
口をやや縦方向に開けて「こんにちは」と発音してみてください。すると、どんなふうに聞こえますか?野太い、堂々とした発音になっているはずです。聞き手には、強くたくましい印象を与えます。(中略)口の開け方によっても、音色(声の印象)は変わるのです。逆にいえば、どんな印象を相手にもってほしいかによって、口の開け方を意識することも可能だと言えるでしょう。細かいテクニックはいろいろとありますが、まずは「口角を上げて横に開いて」できる音色を意識してみてください。
仏頂面で部下や後輩から嫌われている人間は、まずはこれを試してみたほうがいいだろう。