2019-01-01から1年間の記事一覧

【感想(続き)】「無い仕事」の作り方 みうらじゅん

https://trikiken.hatenablog.com/entry/2019/08/16/191110 ゆるキャラなど、この世に存在しない仕事を作り出し、それを一人電通と自称する、何を生業(なりわい)としているか不明な人物、みうらじゅん。 今回も、彼が一人電通で仕事を作り出す過程で、サラ…

【感想】「無い仕事」の作り方 みうらじゅん

雑誌のコラムでその名を見かけることはあるが、正直、何を生業(なりわい)としているのか不明な人物、それがみうらじゅん氏。 本書はそのみうら氏がどのように仕事を作っていくか、その方法を余すことなく読者に提供してくれている。 本書を読み驚かされた…

【感想(続き2)】ヨシダナギの拾われる力  ヨシダナギ

https://trikiken.hatenablog.com/entry/2019/07/28/194356 前回、ヨシダナギ氏が何かをトライする時、失敗するとわかっていながら「どのように失敗するのか」と心持ちをし、物事に取り組んでいる、やるだけやってみている事を紹介した。この話についてもう…

【感想(続き)】ヨシダナギの拾われる力  ヨシダナギ

https://trikiken.hatenablog.com/entry/2019/07/26/122707 ヨシダナギ氏の著書「ヨシダナギの拾われる力」について、引き続き感想を書きたい。 彼女はTV番組「クレイジージャーニー」なる番組に出演し有名となったが、実はその番組で披露した、少数民族の写…

【感想】ヨシダナギの拾われる力  ヨシダナギ

https://trikiken.hatenablog.com/entry/2019/07/09/203358 以前、アフリカに住む少数民族と同じ格好をし、心の距離を近づけ、その少数民族の写真を撮り続けるフォトグラファーのヨシダナギ氏の書籍について感想を書いた。 今回、彼女の別の著書「ヨシダナギ…

【感想】何を捨て何を残すかで人生は決まる  本田直之

冠言葉が「レバレッジ〇〇め」のタイトルで始まる著書を複数執筆されている本田直之氏。 私は「レバレッジ時間術」という、10年以上前に出版された著書を読んだことがあり、今回の著書も当時の内容と大きくは相違無いという印象を持った。当時と異なるのは、…

【感想(続き)】何を捨て何を残すかで人生は決まる  本田直之

https://trikiken.hatenablog.com/entry/2019/07/23/105219 前回に引き続き、本田直之氏の「何を捨て何を残すかで人生は決まる」について書きたい。 本書では、人脈についての考えも述べられている。人脈に関する各種書籍を読んだことがあれば、多くの人も思…

【感想(続き)】ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。  幡野広志

https://trikiken.hatenablog.com/entry/2019/07/16/215701 前回、写真家で、血液のがんに侵され、末期の症状にかかってる幡野広志(はたのひろし)氏が書き下ろした「ぼくが子どものころ、ほしかった親になる」についての感想を書いた。今回も引きつづき、…

【感想】ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。  幡野広志

著書は、就学前の1人息子と妻がいる写真家であり狩猟も嗜(たしな)む、年齢は35歳(2018年に本書が出版された時点)の幡野広志(はたのひろし)氏。この本が出版されることとなったのは、幡野氏が息子のために、地図のような、コンパスのような、息子自身が…

【書評(続き)】お金の整理学 外山滋比古

https://trikiken.hatenablog.com/entry/2019/07/14/105524 前回、「東大と京大で一番読まれた」で始まる本の帯でおなじみの『思考の整理学』、その著者である外山滋比古(そとやましげひこ)氏が書き下ろした新書『お金の整理学』での痛快に物事をこきおろ…

【書評】お金の整理学 外山滋比古

「東大と京大で一番読まれた」で始まる本の帯でおなじみの『思考の整理学』、その著者である外山滋比古(そとやましげひこ)氏がお金にまつわることを痛快なエッセーにしてまとめたのが本書『お金の整理学』である。 タイトルからして『思考の整理学』を丸パ…

【書評(続き)】決断=実行 落合博満

https://trikiken.hatenablog.com/entry/2019/07/10/094102 前回、「最終決定権を誰が持つべきだ」の章について、面白かった旨を書いたが、具体的にどのような話であったかを記載してなかったので、今回はそこの部分の引用から書評を続けてみたい。 この章の…

【書評】決断=実行 落合博満

社会人からプロスポーツ選手としは決して若くはない年齢で日本のプロ野球選手としてのキャリアをスタート、現役時代には三冠王を三度も獲得し、名実ともに偉大な成績を残し引退、中日監督時代の10年間、一度もチームを4位以下の成績でシーズンを終わらせるこ…

【書評】ヨシダ、裸でアフリカをゆく  ヨシダナギ

幼少期にアフリカのマサイ族に魅せられ、アフリカの少数民族がいる地へ、女性一人、単身で乗り込み、現地の人々と同じ格好、ときに裸に近い姿になるのも厭(いと)わず、文字通り裸一貫(はだかいっかん)で少数民族の人々と交流、心の距離を近づけ、彼女ら…

【書評】自己紹介が9割 立川光昭

高校を中退後、中古バイク販売の会社を起こし、その会社をユダヤ系商社へ売却、その商社の従業員として入社、ユダヤ人と肩を並べ仕事を開始、日本地区で一番の売上をたて同僚から認められたというのが、著書の立川光昭。いろいろと突っ込みどころ満載の、謎…

【書評(続き)】ダークツーリズム 丸山ゴンザレス

【書評】ダークツーリズム 丸山ゴンザレス - 鳥木ケンのブログ 〜金融系が多め 前回、危険地帯ジャーナリストの丸山ゴンザレス氏の著書での、彼が取材したメキシコ麻薬戦争について書いた。 今回は、本書で、取材対象者へのアプローチの仕方、接し方、その距…

【書評】ダークツーリズム 丸山ゴンザレス

著者である丸山ゴンザレス氏は、TV番組、クレイジージャーニーに出演される、危険地帯をメインに取材を重ねているジャーナリストである。 私が彼を知ったのは、YouTubeで゛ルーマニアのマンホールタウン゛なる謎の動画をお奨めされ(グーグルのアルゴは、何…

【書評】応仁の乱 呉座勇一

本書はタイトルの通り、1467年、室町時代に京都を中心に始まった戦乱の1つである応仁の乱について、学術レベルから一般向けに落とし込んで、その歴史的背景について説明がなされている。 応仁の乱と言われ、自分自身が思い出すことは、単純に1467年を単純に…

【書評(補足)】アメリカ極悪刑務所を生き抜いた日本人 KEI著

アメリカの極悪刑務所(毎月、両手では数えられない人数の囚人が殺されるような刑務所)を、何カ所も転々としながら、10年以上も服役したKEI氏。彼の著書を読んで感じたのは、我儘を(わがまま)を貫き通す力が、常人のそれをあまりにも超えていることであ…

【書評】アメリカ極悪刑務所を生き抜いた日本人 KEI著

著者のKEI氏は仲間とともにハワイへ薬物を密輸、その仲間は、実は、FBIのおとり捜査の協力者であり、KEI氏は嵌(はめ)められ、逮捕されてしまう。そこから十数年に及ぶ、アメリカでの刑務所を渡り歩く囚人生活が始まり、数奇な運命からメキシコマフィア、チ…

【書評(補足)】素潜り世界一 人体の限界に挑む 篠宮龍三

深海の無呼吸ダイブで100メートル超えのアジア記録を保持する篠宮龍三氏が、いくつかの自身が実践している呼吸法について、本緒で教えてくれている。呼吸法は簡単で、例えば、リラックス効果を求めるのであれば「鼻から息を吸って口から吐く。吸う時間が1に…

【書評】素潜り世界一 人体の限界に挑む 篠宮龍三

素潜りで深海を泳ぐと、どのような世界を観ることができるのか?そんな夢想をするほど、自分はプュアではないし、息ができなくなる恐怖と比較考量すれば、むべなくもない。多くの人はそのように感じるであろう、深い海の底へ、酸素ボンベをつけず、素潜りで…

【書評】空飛ぶ円盤が墜落した町へ 佐藤健寿(補足)

本書は一人旅をする場合での危険を回避する術(すべ)についても、有益な情報を与えてくれる。 これは良い対処方法だと思ったのが、空港に到着してからのタクシーの利用法についてである。海外に行ってよく思うのが、必ずしも電車網が発達しているとは限らず…

【書評】空飛ぶ円盤が墜落した町へ 佐藤健寿(後編)

前編はこちら。 【書評】空飛ぶ円盤が墜落した町へ 佐藤健寿(前編) - 鳥木ケンのブログ 〜金融系が多め 本書では、ナチス残党が、南米、その中でもアルゼンチンに多くの残党が亡命したという、歴史的な事実を様々な文献とともに示している。そのような文献…

【書評】空飛ぶ円盤が墜落した町へ 佐藤健寿(前編)

本著のタイトルは読み手に月刊ムーのような読み物を連想させてしまうが、読み進めるとそれが誤りであることがすぐわかる。 著者は奇妙なもの撮影し続けているフォトグラファー、奇界遺産という造語を作った佐藤健寿。彼が、90年代の日本ではやった UFO 特集…

【書評】自分を開く技術 伊藤壇

著者の伊藤壇氏は、各国のプロサッカーリーグに一年だけ所属することを信条に、各国で外国人プロサッカープレーヤーとして20年近く活躍されている。 この著書の素晴らしいところは、海外放浪記のような自伝などではなく、いかにプロのサッカー選手として、自…

【書評】津波の霊たちーー3・11 死と生の物語(リチャード・ロイド・パリー著)

著者はルポタージュ取材を主とするジャーナリストであり、英国のザ・タイム紙のアジア編集者であるリチャード・ロイド・パリー氏。私は彼の傑作「黒い迷宮: ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実」を読み、調査報道の、そのレベルの高さに驚かされた。 今…

【書評】不死身の特攻兵 鴻上尚史

アジア・太平洋戦争で特攻兵として九回出撃飛行し、生存した男、佐々木友次(ささきともつぐ)。 私はこの特攻というと、死を強制、運命づけられたその同調圧力、暴力下、どのようにその空気を読まず、受け入れず、心が折れず、佐々木氏が生存することができ…

【書評】経済は地理から学べ! 宮路秀作

地理を学ぶことで、土地と資源の奪い合いで示される人間の行動に、より深い解釈を加えることは可能です。 上記の書き出しから始まる本書は、高校過程で学ぶ地理の知識を通し、各国の経済について、読者にその理解にさらなる一助を与えてくれる。 個人的に気…

参考書の選び方(英会話のおベンキョ)

英会話のおベンキョでの参考書選びについて、つらつらと書きたい。 あたり前過ぎるほどあたり前な前提であるけれども、使用する参考書は大事。 時間を費やしてみたところ、クオリティが低いと途中で感じたときの失望感たるや。 また、ついつい選びがちなのが…